日産、2人乗り電動コンセプト車両「NISSAN New Mobility CONCEPT」 横浜市、青森県、福岡県で実証実験を開始 |
日産自動車は9月29日、国土交通省から電動コンセプト車両「NISSAN New Mobility CONCEPT」の公道走行を可能とするための大臣認定を取得したと発表した。
同モデルは、高齢者や単身者世帯の増加といった社会背景や、乗用車の近距離移動・少人数乗車の使用実態に着目し、効率的で使い勝手のよい移動手段を実現するべく開発されたコンセプトカー。リチウムイオンバッテリーを動力源に、最高速80km/hを実現する。ボディーサイズは2340×1190×1450mm(全長×全幅×全高)、重量470kg。
同社は国土交通省の平成23年度「環境対応車を活用したまちづくりに関する実証実験」に参画しており、横浜市、青森県、福岡県(高齢者にやさしい自動車開発推進知事連合)と共同でこのコンセプトカーを活用し、地域交通システムのあり方の検証や、実証実験後の聞き取り調査によって車両の使い勝手を評価する。また、公道を走行することで各種データを収集し、他の車両と混走する上での円滑な交通流(自動車の流れ)の確保などについても検証していく。
山手・元町エリアで行われる実証実験エリア |
また、同社は横浜市と協働で低炭素歳を目指した「ヨコハマ モビリティ プロジェクトゼロ(YMPZ)」に取り組んでおり、YMPZの一環として同モデルを使った実証実験を開始する。
実験は山手・元町エリア(山手町の一部、元町1~5丁目までの一部)で実施。同地域の地理的特徴を踏まえ、「利便性の向上」「地域の活性化」「CO2の削減」に焦点を当てて最大7台を使ったカーシェアリングによる試乗実験を行い、データ収集や試乗者アンケートを実施する。
実験は2回に分けて行われ、第1期は10月15日~28日に元町商店街の関係者らが、第2期は11月17日~30日に地域住民、観光客といった公募者が試乗実験をする。
この第2期実証実験への募集は、10月17日~11月29日に行われる。参加資格は普通自動車免許を取得して3年以上経過していること、普段から自動車を運転している21歳以上であること。詳細は10月上旬から横浜市のWebサイト(http://www.city.yokohama.lg.jp/ondan/ympz/pm.html)でアナウンスされる。
(編集部:小林 隆)
2011年 9月 29日