日本ユニシス、兼松と大阪府は27日までに電気自動車(EV)向け充電器システムで連携に合意、2010年度内に1枚のICカードで府内と京都市、神戸市の充電器を使えるようにする。府によると、異なる企業のEV充電器用のICカードを府県境をまたいで相互に使えるようにするのは全国初。京阪神でのEV普及を加速するとみられる。
大阪府は昨夏、日本ユニシスなどとシステム連携で合意し、昨年12月から府内の充電器20基で同社のICカードを使って予約時の認証などをできるようにした。携帯電話で事前に充電器の利用を予約。充電器のある場所に着いたらカードをかざして予約した本人であることを確認する。
今回の合意により兼松が開発した充電器システムとつながる。兼松のシステムを利用した京都市内の充電器2基でも予約時の認証が10年度内にできるようになる。
日本ユニシス系のシステムは10年度中に神戸市内に充電器1基が新設される。京阪神の充電器の利用予約が1枚のICカードで認証できるようになる。日本ユニシス系と兼松系の両システムの充電器は大阪府内と京都、神戸両市で年度内に合計30基程度に増える。