日本自動車販売協会連合会(自販連)が12日発表した2010年度の中古車登録台数(軽自動車除く)は前年度比1.4%減の389万3542台だった。2年連続で400万台を割り込み、統計を開始した1978年以来で過去最低となった。昨年9月までのエコカー補助金で消費が新車に向かい、中古車販売店は苦戦を強いられた。
前年度の実績を下回るのは5年連続となる。自販連は「エコカー補助金を受けるため乗っていた車を廃車にする人が多く、良質な中古車が市場に出回らなかったことも要因だ」と分析する。足元では震災の影響で新車の販売が落ち込んでおり、中古車の流通量不足が懸念されている。11年度も中古車販売を取り巻く環境は厳しくなりそうだ。
3月の登録台数は前年同月比4.6%減の48万3933台。前年実績を下回るのは4カ月連続。普通乗用車が同4%減の19万4225台で、小型乗用車が同4.6%減の23万4124台だった。