*会見の内容などを加えました。
[東京 13日 ロイター] トヨタ自動車(7203.T)は13日、ハイブリッド車(HV)「プリウス」の派生車「プリウスアルファ」を発売したと発表した。5人乗りのワゴンタイプ(2列シート)と、7人乗りのミニバンタイプ(3列シート)を設定。既存の「プリウス」に比べて室内空間を広げた。1月当たりの販売目標は3000台。4月1日から4月末までに2万5000台の受注を受けているという。
ガソリン1リットル当たりの走行距離は、10・15モードと呼ばれる基準で31キロメートル。車両価格は2列シート車が235万円から、3列シート車が300万円から。
3列シート車は駆動用モーターに電力を供給するバッテリーとして、リチウムイオン電池を採用した。3列目シートの居住性を確保するためで、同社として初めて量産車に搭載する。月販目標3000台のうち、1000台が3列シート車になると想定。リチウムイオン電池の量を確保ができない恐れがあるため、納期は「12年4月になることもある」(毛利悟常務役員)という。
今夏後半には2列シート車をベースとした「プリウスヴイ」を北米で、12年年央には3列シート車をベースとした「プリウスプラス」を欧州で発売する。それぞれ月2000台の販売を目指す。
当初、「プリウスアルファ」は4月下旬に発売を予定していたが、東日本大震災の影響で生産や販売の体制が十分に整わないため発売を延期していた。
一方、ホンダ(7267.T)もHVを設定するステーションワゴン車「フィットシャトル」を3月18日に発売する予定だったものの、震災の影響で販売を延期している。