自動車業界団体が6日まとめた2011年上期(1~6月)の新車販売ランキングはホンダの小型車「フィット」が首位だった。ワゴンタイプ「フィットシャトル」の投入は東日本大震災の影響で6月にずれ込んだが、昨年10月に追加したハイブリッド(HV)モデルや年初からの低金利ローンが販売を支えた。震災の影響などで多くのモデルが前年同期比で販売台数を減らしている。
フィットの販売台数は前年同期比2.1%減の8万8282台。一方、前年同期は首位だったトヨタ自動車のHV「プリウス」は51.1%減の8万3319台と、大きく販売を落とし2位に転落した。
上位車種で前年から販売を伸ばしたのは、3位のダイハツ工業の軽自動車「ムーヴ」と5位のトヨタの小型車「ヴィッツ」、9位のホンダの軽自動車「ライフ」のみ。いずれも10年後半に改良したモデルで、震災前の新車効果が大きかった。
6月の販売ではプリウスが4カ月ぶりの首位に返り咲いた。販売台数は1万9429台で前年同月比39.0%減だったが、4、5月の約8割減からは大きく改善した。2位はフィット(1万6321台)、3位はスズキの軽自動車「ワゴンR」(1万4928台)だった。