マツダは25日、小型車「デミオ」をベースにした電気自動車(EV)の試作車を公開した。エンジンの代わりにリチウムイオン電池を搭載し、フル充電で約200キロメートル程度の走行を目指す。2012年春の販売を想定している。
廿日市市の宮島桟橋近くの広場で試作車「デミオ」2台を公開した。試作車には300~400ボルトのリチウムイオン電池を搭載。フル充電に7~8時間かかる。重量は従来のデミオ(約1000キロ)より100キロ程度重くなる。
8月1日にリニューアルオープンする宮島水族館(広島県廿日市市)の記念イベントで、広島県の湯崎英彦知事など参列者の送迎に活用。今後は走行の実証実験などを実施する予定だ。
廿日市市は世界遺産の宮島を省エネ化する「エコアイランド」実現に向けた取り組みを進めている。同社は観光にEVが活用されることも想定している。