経済産業省と国土交通省は19日、2020年度を目標年次とする乗用車の新しい燃費基準の原案を公表した。省エネ法に基づく基準で、自動車メーカーに09年度実績比で2割強の燃費改善を義務づける内容。来年前半にも正式決定する見通しだ。
新たな20年度燃費基準では、車両重量に応じた15区分で、燃料1リットルあたり10.6キロ〜24.6キロの目標値を設定。全車種平均での20年度の燃費基準値を20.3キロ(推定値)とした。09年度実績比で24.1%、現行の15年度燃費基準比で19.6%、それぞれ改善される。
将来の技術開発を予測し「メーカーが最大限の努力をして到達できる水準」を見込んで設定した。「世界で最も厳しいレベル」(経産省)という。達成できないメーカーには最大100万円の罰金が科せられる。