ルノー・日産グループとダイムラー社がEV共同開発、2014年に発売へ

2011/9/16付
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 Renault(ルノー)-日産グループとドイツDaimler社は、電気自動車(EV)を共同開発し、2014年に市場に投入することを発表した。ドイツで開催中のフランクフルトモーターショー(一般公開2011年9月15日~25日)の会場で、フランスRenault社と日産自動車のCEO(最高経営責任者)のカルロス・ゴーン(Carlos Ghosn)氏と、Daimler社会長のDieter Zetsche氏が記者会見で明らかにした。

図1 Renault社の「Twingo」。今回のフランクフルトショーで初披露した

図2 Daimler社の「smart」。写真はBRABUS社によるチューニング・モデル

図3 Daimler社のMercedes-Benzブランドの「Bクラス」

 両社は、共同開発する新型EVを2014年に発売する予定である。主に、Renault-日産グループがモータ技術を、Daimler社がリチウム(Li)イオン2次電池技術を提供する方針という。Renault社の「Twingo」とDaimler社の「smart」の車台(プラットフォーム)を用いて、EVとしてそれぞれ発売する(図1)。

 Renault-日産グループとドイツDaimler社は、2010年4月に戦略的パートナーシップ契約を締結済み。小型車の共同開発やエンジンの相互供給などの面で、協業を進めると発表していた。

 今回の会見でCarlos Ghosn氏は、Daimler社のプラットフォームを活用し、日産自動車の海外向けの上級車ブランド「Infiniti」の小型車を2014年に発売することも発表した。日産自動車は高級級車分野でも今後、小型車シフトが進むとみており、Daimler社のプラットフォームを使うことで新車開発の効率化を図る。日産自動車が活用するのは、Daimler社のMercedes-Benzブランドの「Bクラス」に使われるプラットフォームとみられる(図3)。

(日経エレクトロニクス 久米秀尚)

[Tech-On! 2011年9月16日掲載]

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