自動車業界団体が6日までにまとめた8月の車名別新車販売ランキング(軽自動車を含む)によると、トヨタ自動車(7203)のハイブリッド車(HV)「プリウス」が3カ月連続で首位となった。販売台数は前年同月比12.3%増の2万4998台だった。前年同月比でのプラスは昨年8月以来12カ月ぶり。東日本大震災後の生産回復が進んだほか、5月に発売したワゴンタイプの新モデル「プリウスα」の納車が進んだことが販売拡大につながった。8月の販売台数に占めるプリウスαの割合は2割強だった。
2位はホンダ(7267)の小型車「フィット」。販売台数は2.3%減の1万6868台だった。エコカー補助金の期限切れを前にした駆け込み需要で前年に大きく販売を伸ばした反動が出たが、減少率は小幅だった。6月に販売を開始したワゴンタイプの「フィットシャトル」がHVタイプを中心に受注が好調なことが底堅い販売につながった。
3位はスズキ(7269)の軽自動車「ワゴンR」で、3.9%減の1万2933台だった。4位、5位はダイハツ工業(7262)の軽自動車「ムーヴ」、「タント」だった。販売台数はムーヴが13.4%増の1万1811台、タントは22.1%減の1万1516台だった。〔日経QUICKニュース〕