[フランクフルト 14日 ロイター] 日産自動車(7201.T)のカルロス・ゴーン社長兼最高経営責任者(CEO)は14日、円高を理由に高級ブランド「インフィニティ」の新型車を日本国外で生産する方針を明らかにした。
フランクフルト自動車ショーで、独ダイムラー(DAIGn.DE)のディーター・ツェッチェ社長と行った共同記者会見で述べた。
円相場が1ドル=77円付近と過去最高値近くにあるなか、ゴーンCEOはインフィニティを国内で生産した場合、他社の高級ブランド車に対する価格競争力が低下すると指摘し、「新型のインフィニティは日本国外で生産される」と述べた。
生産拠点は明らかにしなかったが、欧州や中国が選択肢に含まれ、複数の拠点で生産する可能性も示唆した。
ゴーン、ツェッチェ両氏はまた、日産自とダイムラーが「メルセデス・ベンツ」の車台をベースにしたインフィニティのモデル開発で提携する可能性が高いとした。
ダイムラーはこれまでに仏ルノー(RENA.PA)と電気自動車分野での協業を進めている。
ツェッチェ氏は日産自、ルノーとの提携について、実際のプロジェクトをベースに行っているため、2007年に合併を解消したクライスラーとの提携とは異なるとの見解を示した。