マツダは25日、新規モデルの多目的スポーツ車(SUV)「CX―5」を来春、国内市場に投入すると発表した。環境性能の高い新開発のディーゼルエンジンを初めて搭載。燃料1リットルあたりの燃費性能は18.6キロメートル(JC08モード)と軽自動車やハイブリッド車などを含めた他社の現行SUVと比べても最高の燃費性能を実現したという。
マツダの次世代環境技術「スカイアクティブ」を初めて全面採用するモデルとして、12月開催の東京モーターショーに出展する。
新たに開発した排気量2200ccのディーゼルエンジンは2種類の過給器を用いることなどで燃焼を効率化。燃費性能を従来比で2割改善した一方、排ガス中に含まれる有害物質、窒素酸化物(NOx)も減らし、専用の処理装置なしで新環境規制に対応した。山内孝社長は同日、「従来のクリーンディーゼル車より安価で提供できる。CX―5の国内販売の半分はディーゼルで狙いたい」との意気込みを語った。
東京モーターショーでマツダは中型セダンのコンセプトモデル「雄(タケリ)」も公開する。減速時のエネルギーを使って発電し、動力などに利用する独自システムを初搭載するモデルとして2012年中の市販を目指す考え。