【北京=多部田俊輔】日産自動車は12日、北京市に開設したデザイン拠点を公開した。日産は拡大する現地ニーズを取り込んでデザインした新車を2~3年後をめどに発売し、現在6%の中国シェアを10%まで高めることを目指す。
新拠点は「日産デザイン・チャイナ」。投資額は約1億5000万円で、デザイナーら20人が働く。日本の自動車メーカーが中国にデザイン拠点を設置したのは初めてという。日産の海外でのデザイン拠点は米英に続いて3カ所目。
日産の新車開発では内外のデザイン拠点がコンペを実施し世界共通のデザインを決める。新拠点の豊田泰治副総経理は「1年以内に社内コンペに勝って、2~3年後に中国を中心とする世界で圧倒的に売れる車を市場に投入したい」と話した。