【成都(四川省)=菅原透】ホンダは12日、2012年に中国市場でハイブリッド車3車種を新たに投入する計画を明らかにした。当初は日本から輸入するが、現地で調達先の開拓を進め、将来の現地生産に備える。12年末には電気自動車(EV)の現地生産にも乗り出し、中国で関心が高まる次世代エコカーで攻勢を強める。
中国・成都で12日まで開いた「世界自動車フォーラム」で、ホンダの新車開発を担う本田技術研究所(栃木県芳賀町)の三部敏宏執行役員が明らかにした。
投入するHVはHV専用車「インサイト」、スポーツタイプの「CR―Z」、小型車「フィット」をベースとした3車種。EVはフィットベースの小型車になる見込みで「来年末に広東省広州の合弁会社で現地生産、販売を始める」とした。
電池やモーターなど基幹部品の現地調達先の開拓も進める。三部氏は「例えば、モーターの磁石に使われるレアアース(希土類)を現地で調達することも考えられる」と話した。