トヨタ自動車は11日、植物由来の「エコプラスチック」で耐摩耗性に優れた新型を開発したと発表した。従来のエコプラスチックでは使用が難しかったシート表皮やフロアマットなどの自動車内装部品にも使える点が特徴。環境対策の一環で、第1弾として11月1日に一部改良して発売するハイブリッド車「SAI(サイ)」に導入する。
このエコプラスチックはサトウキビ由来で、豊田通商と連携して約4年がかりで開発、実用化にこぎ着けた。SAIの場合、自動車内装部品の表面積の約6割にエコプラスチックを使っていたが、新型の採用で約8割に拡大できる。品質は石油由来のプラスチックを使う製品と変わらず、コストも同等としている。
トヨタは環境対策のため植物由来のプラスチックの使用を拡大している。他の車種のシート表皮などにも新型を含めてエコプラスチックの採用を広げる考えだ。