ダイハツ工業は2日、軽自動車のオープンカー「コペン」の生産を8月末で終了すると発表した。丸みを帯びた個性的な車体が2002年度の「グッドデザイン賞」金賞を受賞するなど注目されたが、近年は販売が低迷していた。これにより、軽自動車のオープンカーが国内市場から姿を消すことになる。
コペンは02年6月に発売し、ピークの03年には国内で約1万1000台を販売した。その後は伸び悩み、11年の販売は約2000台。累計でも約5万6000台にとどまった。以前はホンダやスズキも軽自動車のオープンカーを取り扱っていたが、すでに生産をやめている。
コペンの生産終了を前にダイハツは、10周年を記念した特別仕様車を同日発売した。ドアの開閉部に10周年を示すプレートを付けたほか、本革製の座席などを採用した。価格はMT(手動変速機)仕様で182万円、AT(自動変速機)仕様で180万円。500台の販売を見込む。