自動車業界団体が5日まとめた2011年度の車名別新車販売ランキングで、ハイブリッド車(HV)の比率が17.1%となり、10年度と比べて4.8ポイント上昇した。環境志向の高まりに加え、昨年末にエコカー補助金が復活、HVの市場が一段と広がっている。
トヨタ自動車の乗用車販売に占めるHVの比率は36.1%(軽自動車除く)。31万484台を販売したHV「プリウス」が3年連続で首位となった。小型HV「アクア」も発売後3カ月で6万9453台を販売し、全体を押し上げた。
ホンダのHV比率(同)は40.8%。プリウスに次ぐ販売台数2位となったフィットは5割をHVが占めた。昨秋に小型ミニバン「フリード」に追加したHVの販売も好調だった。HVの車種を拡充した商品展開が奏功した。
エコカー補助金が昨年末に復活したことに加え、ガソリン価格が上昇し、年度末にかけてHVを中心とするエコカーの需要が一段と高まった。単月では3月のHV比率は19.4%となっており、12年度は年度を通じて2割を超える可能性がある。
エコカー減税対象車の品ぞろえを強化した輸入車の登録も2年連続で増加した。日本自動車輸入組合(JAIA)が5日まとめた11年度の輸入車新規登録台数(速報値)は前年度比22.9%増の29万5149台。新規登録車全体の9.6%を占め、過去最高となった。